子どもの歯並び・咬みあわせ

当院ではブラケット（ボタンのようなもので固定）にワイヤーを固定して歯を動かす矯正治療ではなく、成長発育と筋の機能を利用して歯並びを治す歯列矯正「ビムラー矯正（Bimler）」を行っています。

＊適応年齢（6～12歳くらいですが個人差があります）

夜だけ口の中に入れる装置（機能矯正装置）です

利点

• 夜入れるだけの装置です（早く治したい人は昼間入れても大丈夫です）
• 小さな子どもでも痛くなく使用できます
• 抜歯を前提としない（極力抜歯しない）
• ワイヤー矯正に比べて虫歯になりにくい
• 後戻りが少ない
• 歯と顎を一緒に治していく
• 上下の顎のバランスがきれいになります
• 指しゃぶり、舌突出癖などが治ります
• 最悪でも今より絶対悪くなりません

欠点

• 装置を使わなければ絶対に治らない
• 壊れることがある（通常は修理できます）
• 期間がかかる（4年くらい）

機能矯正とは・・・

異常な筋機能は不正な咬合を導き、
正常な筋機能は正常な咬合を導く。
この考えのもと、生まれた小児矯正の治療方法です。

正常な筋機能にもどせば、正常な咬合を導きます。
筋機能のバランスを整えることが機能矯正と言われています。
その人にあった唇の力、舌の力、頬の力、あごの動き方、それぞれの力が相まってようやく治せる、それが機能矯正です。
歯列弓（歯並び）は機能の調和によって成り立ちます。

当院でのビムラー矯正の症例

適応症

• 深い噛み合わせ　【過蓋咬合】
• 出っ歯　【上顎前突】
• 受け口　【下顎前突】
• 正中離開、八重歯

＊全ての不正咬合、歯列不正がビムラー矯正で治せるわけではありません。
＊まず、歯型を取ったり、口腔内写真を撮らせせていただき、総合的に診断させていただきます。

小児矯正のリスク・副作用

• 治療中は装置がお口の中に入るため、歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病（歯肉炎）のリスクが伴います（固定装置の場合）。クリニックでのブラッシング指導、ご本人のハミガキきを日々しっかり行っていただく必要があります。虫歯の定期検診やフッ素塗布などをおススメしております。
• お子さんが無意識に装置を外したり壊したりしてしまうことがあります。
• 取り外し式の装置（ビムラーや床矯正などの可撤式装置）ではお子さんご本人・保護者の方の協力を得られないと治療計画通りに治らないことがあります。
• 歯の移動により装置から余分なワイヤーが出ることがあります。そのため内頬を傷つけることがまれにあります。その場合はワイヤーの調整やカットを随時行います。
• 極端に硬い食べ物は装置が外れたりすることがあります。装置への負担の関係から出来れば硬い食べ物は避けるようにしてください。
• 繊維質の食べ物は、装置にひっかかり飲み込みづらくなることがあります。
• 個人差によっては歯が後戻りをすることがあります（移動した歯は元の位置に戻ろうとします）そのため治療終了後もリテーナー（保定装置）を一定期間正しくつけることを忘れずにお願いします。